MEMBER

メンバー紹介

和田 知彦

TOMOHIKO WADA


プロフィール

東京都出身。早稲田大学法学部卒、中央大学法科大学院修了、2013年弁護士登録。
東京の公設事務所で民事事件から家事事件、倒産事件、刑事事件と幅の広い分野に関わった後、弁護士法人あすなろに所属、2016年から奄美支所で奄美の案件に関わる。日本環境法律家連盟(JELF)所属 趣味はサーフィン

奄美で活動する弁護士として

私は東京の公設事務所で弁護士としてのキャリアをスタートしました。公設事務所とは「誰もが等しく弁護士に相談や依頼ができる社会の実現」という理念に基づいて弁護士会が運営している法律事務所です。私は、東京で弁護士として仕事をした後、現在の事務所で仕事をすることになり、2016年から奄美の案件を担当するようになりました。弁護士を目指して勉強をしていた当時は、奄美で暮らすことになるとは予想もしていませんでしたが、徐々に奄美の気候にも慣れ、温かい島の人たちに支えられてきました。どの地域でも、どんな立場や状況の人でも、身近に相談できる弁護士として活動していくのが目標です。自分の足で現場に行って自分の目で確認することや当事者や関係者のお話をよく伺うことを大事にしたいと思っています。ご高齢で相談に来られないようなときにはご自宅や病院へ訪問したり、喜界島や徳之島や沖永良部島や与論島などにも出張たりして、ご相談を受けることもあります。気付けば8年間にわたり、弁護士として奄美に関わってきました。

奄美の特色や環境を踏まえたより良い方法を考えていきたい

奄美は、離島であることもあって、人と人の繋がりが強く、知り合いも多く、お互いを助け合う精神が色濃く残っています。人間関係の問題が起きるのはどこに住んでいても同じですが、人と人の距離が近い奄美では、どのような方法で解決に導くのが当事者にとって良いのかをより考えることが大切です。
NEDIでも、人の繋がりを大切にしながら、他方で立場の違いも踏まえて、より良い方法を模索していきたいと考えています。

奄美の自然を将来につないでいきたい

2021年に奄美大島と徳之島が生物多様性を理由に世界自然遺産に登録されましたが、対象エリアは基本的には森の一部のみで、海は含まれていません。
しかし、奄美を訪れる観光客は、奄美の美しい海を見にやってきます。外から見える奄美の魅力は、アマミノクロウサギなどの固有の生き物が生息する森だけでなく、奄美の美しい海でもあると思います。奄美の独自の文化や伝統や風俗は、奄美の海とも密接に結びついています。
奄美の自然を次の世代に受け継いでいくためには、奄美の自然や文化や伝統を私たちがよく知ることが必要だと思います。また、これからの時代は奄美も外からの影響を避けることができませんから、世界で起きていることを学び、未来の奄美に何が必要なのか考えていくことも大切だと思います。
奄美の自然、文化、伝統を次の世代に受け継ぐことができるように、私たちの世代の責任を少しでも果たせるような活動をしていきたいと考えています。

奄美を想う人がつながる場を作っていきたい

今、奄美は世界自然遺産登録されたこともあり、かつてなく注目されています。
これからは、内地からだけでなく外国からの旅行者も増えていきます。
注目されている今だからこそ、今一度、奄美の魅力は何かという原点に立ち返ることが大切だと思います。奄美が人を惹きつけるのは、そこに他に無いものがあるからではないでしょうか。奄美には、ここにしかない自然、そして独自の伝統と文化が今も残されています。そんな奄美に惹かれて来た人と奄美で生まれ育った人たちが奄美を想い集う場を作っていきたいと思っています。
私はサーフィンを通じて海の魅力を知りました。サーフィンは1枚の板だけで海に入り波に乗ろうとするシンプルな競技です。だからこそ、その日の海況や気象状況に合わせることが大切で、自然を直接感じ取りながら学ぶ機会になりました。
NEDIでの活動を通じて、素晴らしい奄美を共に学び、次の世代につないでいく活動をしていきたいと願っています。