MEMBER

メンバー紹介

代表

碇山 勇生

YUSEI IKARIYAMA


プロフィール

奄美大島で生まれ育つ。中学1年生でサーフィンを始めて、23 歳でプロ資格を取得。サーフショップ「Can. nen Surf」を運営しながら、海でのレスキュー活動や小学校での「海の安全教室」に尽力。奄美の伝統と文化、自然を子どもたちに残していくために活動中。

世界に誇る"島の宝"

僕は奄美の龍郷町赤尾木集落出身で海を身近に育ちました。中学1年生の時にサーフィンを始めてすっかり夢中になり、23歳でプロ資格を取得。サーフィンを通して世界中さまざまな海に行く機会を得ることができました。その経験を通して、奄美の海がいかに豊かで美しいか改めて気付くことになりました。リュウキュウアカショウビンやアカヒゲの鳴き声が聞こえてくる山が近い海の環境、砂浜が続きウミガメも産卵に来る海岸、豊かな生態系を育むサンゴの海、そして、豊かな自然から生まれた奄美独自の文化と伝統、この環境こそが“島の宝”だと思います。

子どもたちに奄美の海の豊かさを知ってほしい

サーフィンのすばらしさは自然と一体になる瞬間だと思います。波を生み出しているのは自然環境そのもので、自然が創り出す砂の動き、その日その時の海や風の状況で、全然違う波になります。自然が生み出す波を理解して一体になった時に初めて波にうまく乗ることができます。僕は、サーフィンを通じて、子どもたちに自然の尊さを知ってほしいと思っています。
奄美の海には世界にも誇ることができる豊かな自然が広がっています。それは、奄美の森から海までの連続性と循環によって保たれています。豊かな海があって、そこから奄美の伝統や文化が育まれてきました。かけがえのないものを受け継いでいるということを子どもたちに知ってほしいと思っています。奄美の豊かな海を知ることは、奄美の自然や生態系、地域の暮らし、文化や伝統など、自分の生まれ故郷を知り、誇りを持つことにもつながるはずです。

奄美の魅力を受け継いでいきたい

奄美の魅力は、豊かな自然、そして自然と密接に関連した独自の文化や伝統だと思います。世界中どこでも行けるようになり、世界がどんどん近くなり均一化していく今の時代だからこそ、外から奄美を見た時、奄美の独自の自然、文化、伝統が魅力になるのだと思います。
早朝、海に行くと、まだ誰も歩いていない砂浜が朝日に照らされ少しずつ明るくなっていきます。砂浜の波打ち際を歩くと、自分が歩いた足跡がついていきますが、でも、僕が振り返ると、波打ち際を洗った波で自分が歩いた足跡が消えています。海を見る時、僕が一番好きな瞬間です。僕は、波打ち際を歩いた足跡を波が洗って消していく瞬間に、自然は元に戻り循環する姿を感じます。
自然はそれぞれ密接に結びついて循環しています。陸地が汚れれば、それが海に流れ出し海が汚れ、海に住む生き物がいなくなり、それを主食にする生き物もいなくなります。
この循環する自然とそこから生み出された奄美独自の文化、伝統を次の世代に受け継いでいく活動をしていきたいと心から願っています。

みんなの思いを"メイク"したい

理想論に聞こえるかもしれないけれど、僕はみんなの思いを“メイク”したいと心から思っています。メイクはサーフィン用語で波を乗りこなすこと。力や技頼みではダメで、波と調和して初めてメイクは成功します。共に奄美で生きていく人たちとのつながりを大切にして小さいところからでも一緒にメイクしていきたい。そして何よりも、子どもたちが笑顔でいられることが大切だと思います。
そのために、今回、様々なバックグラウンドを持つメンバーで集まって団体を作りました。ここに集まってくるものを奄美に還元していきたいと思っています。そして、本当に残していくべきものを次の時代に残していきたいと心から願っています。