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2024.08.28

第2回『ナンため、ワンため、マガンため』(キッズサーフィンコンテスト、環境プログラム、体験サーフィン)

2024年8月25日(日曜日)夏休み中の子どもたちのためのイベントを今年も開催しました。

『ナンため、ワンため、マガンため』

「ナン」は、おじいちゃんおばあちゃん

「ワン」は、わたし、自分

「マガン」は、子どもたち、孫たち

3世代にわたる視点で島の未来を考え、奄美の海の自然を未来に引き継いでいくためのイベントです。

今年は、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に子どもを連れてきてくれるお父さんやお母さんたちもいらっしゃり、お孫さんが海で楽しむ姿を見守っていただく素晴らしい機会になりました。


第1部 キッズサーフィンコンテスト

今年も、2チームに分けたチーム戦で助け合いが求められるルールで開催しました。子どもたちのサーフィンのレベルも様々、エキスパートレベルで乗れる子から、ビギナークラスの子まで、同じチームの中で協力し合います。うまい子がたくさん波に乗ると勝てるのではなく、一人につき評価対象になるライディングは上位の点数が付いた2本まで、チームの全員が波に乗れるようにすることがチーム全体の点数に繋がるルールです。技を繰り出すことで点数が入るだけでなく、うまい子は初心者の子のサーフボードを押してあげて波に乗せてあげたり、いい波に乗るタイミングを教えてあげたり、チームワークに点数が付く、参加した子どもたちの誰もが主役になれるルールで開催しました。

今年は、パタゴニアサーフィンアンバサダーの阿出川潤氏に参加をしていただき、地元ローカルの方々と一緒に子どもたちの競技を見守りました。


第2部 環境教育プログラム(奄美の珊瑚の生態と保全)

今年もサーフィン大会に参加した子どもたちを対象に環境教育プログラムを実施しました。

今年は地球温暖化の影響を受けやすいサンゴの生態を勉強しました。

まず、海岸の砂の由来から考えるということで、ルーペで実際に海岸の砂の粒を観察して、海岸の砂には珊瑚由来の砂粒が含まれていることを学びました。

そして、サンゴについてクイズを織り交ぜながら、子どもたちと一緒に学びました。

みなさんは、サンゴが生き物だということ、どういう海水温の水域に生息するのか、どういう深さの海域に生息するのか、考えたことがありますか?それぞれ、ちゃんと理由があり、その理由が珊瑚礁の生態にも珊瑚礁の白化現象とも関係しています。

サンゴは私たちの生活にどのような恵みをもたらしているのでしょうか。サンゴはただ美しい色や形をしているだけではありません。サンゴ礁があることで沢山の魚が生息する豊かな生態系が形成されるだけでなく、珊瑚礁は自然の防波堤の役割も果たし、私たちの生活を守ってくれているのです。サンゴ礁は世界の海の数パーセントに過ぎませんが、その珊瑚礁には世界の魚群のうちの20%以上が生息していると言われています。

最後に、私たちが珊瑚礁を守るためにどういう行動をしたらいいのか、子どもたちに考えてみてもらいました。正解は決まっていませんが、子どもたちからはたくさんの意見が出され、子どもたちの真剣な意見に私たちもとても感銘を受けました。


第3部 キッズ体験サーフィン会

今年は、30名以上の子どもたちが参加し、NEDIの代表の碇山勇生からサーフボードのレクチャーをして、陸でサーフボードに乗る練習をしてから、海で体験をしてもらいました。

子どもたちを連れてきてくれたお父さん、お母さん、そしておじいちゃんとおばあちゃんに見守ってもらいながらサーフィンを体験してもらい、三世代の笑顔が溢れる体験会になりました。


御協力いただいた皆さまに心よりお礼申し上げます。

今年も、サーフィン大会の準備と運営には、たくさんの皆さまに協力いただきました。今年も、台風が接近する中でしたがなんとか天候にも恵まれ、子どもたちの笑顔あふれるイベントになりました。本当にありがとうございました。

今年も『ナンため、ワンため、マガンため」を開催できたのは、地元ローカルの皆さまのご協力のおかげです。パタゴニアサーフィンアンバサダーの阿出川潤氏、パタゴニア日本支社の関係者の皆さまにも、会場の設営、運営、安全管理、サーフィン体験会の実施に多大な御協力をいただきました。

コンテストの景品であるトロフィーは、地元ローカルの藤田智氏(Faja Arts and Crafts)に制作していただいたものです。奄美大島の廃材を利用したアップサイクルで制作していただきました。これからも、奄美がこれまで受け継いできた伝統と文化を大切にしていきたいと思います。

記念Tシャツは、パタゴニア日本支社にTシャツのボディーを提供いただき、デザインは地元ローカルの林功氏に提供をしていただきました。林功氏は奄美大島の自然やサーフィンをテーマにした絵画を制作されています。プリントは地元奄美大島のアイリーストア(IRIE STORE)にお願いをしました。

今回のコンテストはたくさんの関係者の皆さまのご協力があって実現することができました。

当日、参加してくれた子どもたち、御家族及び関係者の皆さま、本当にありがとうございました。

また来年も、子どもたちのためのコンテストを開催できるように今後も活動していきたいと思います。

【協力者様一覧(敬称略)】

パタゴニアサーフィンアンバサダー:阿出川潤

地元関係者:鳥海航希、牧野大智、佐藤優香、その他地元の皆さま

カメラマン:CHARFILM(土屋尚幸)、麻岡竜也

大会景品制作・提供:林功、藤田智(Faja Arts and Crafts)、アイリーストア、パタゴニア日本支社

ライフセービング:武照幸、

ビーチクリーンに協力いただいた、地元ローカルの皆さま、パタゴニア日本支社の皆さま、その他関係者の皆さま