2024年7月15日(祝・月)の「海の日」に、今年もトークイベントを開催いたします。
今年は、山羊島ホテルにて、海洋生物研究会の興克樹氏、奄美の伝統船大工職人の坪山良一氏、サーフスキー元日本代表で奄美大島認定エコツアーガイドでもある白畑瞬氏をお招きして開催いたします。また、島外からは、高知県でサーフィンと農業に取り組んでいるパタゴニアサーフアンバサダー田中宗豊氏をお招きする予定です。
入場無料、予約不要、当日はキッチンカーなども出店して食事も楽しんでいただけるようにする予定ですので、皆さま、年に1度の海の日にお誘いあわせの上、お越しいただければと思います。
当日のスケジュールですが、15時からキッチンカーやクラフトなどのブースが出店しますので、軽食を召し上がっていただいたり、ブースの展示などを楽しんでいただくことができるようにしています。
メインのトークイベントは17時ころから開演する予定です。登壇していただく皆さまは、海に関わるその分野ごとの第一人者の方ですので、私たちもこの機会にお話を聞くことをができることを今からとても楽しみにしています。
当日、登壇をしていただく白畑瞬氏と坪山良一氏には、お二人の出会いから1号艇シーカヤック「アヤハブラ号」の制作にまつわるお話、坪山良一氏のお父様は奄美では誰もが知る唄者坪山豊氏ですが島唄「あやはぶら節」にまつわるお話、そして、白畑瞬氏が坪山良一氏から受け継いだ「アヤハブラ」の精神を胸に、沖縄から鹿児島までカヌーで島々を漕ぎつないできたお話、いまからお二人のお話を聞くことができることをとても楽しみにしています。
坪山良一氏は、島の伝統行事「舟漕ぎ競争」で使われる「アイノコ舟」を製作できる島で唯一残る船大工です。島の伝統の板付舟とサバニを合わせた「アイノコ舟」制作技術の伝承にまつわるお話など、島の伝統と文化、そしてその未来への継承についてもお話を伺いたいと思っています。
白畑瞬氏は、昨年、2023年、奄美群島の日本復帰70周年に合わせて、奄美大島の密航陳情団の軌跡を追って仲間たちと共に奄美大島から鹿児島まで約300キロの航海をアウトリガーカヌー(OC6)で成功させています。その時のお話やその思いについてもこの機会に伺いたいと思っています。
奄美海洋生物研究会、奄美クジラ・イルカ協会、会長の興克樹氏からは「奄美の海洋の魅力といま」というテーマで写真や映像を交えてお話をしていただきます。最新の調査結果も交えて、ザトウクジラ、ミナミバンドウイルカ、ウミガメ、サンゴ礁の生きものの生態についてお話しいただくとともに、観光客が訪れる奄美におけるその保全と活用に関するルールなどについてもお話をしていただく予定です。
島外からは、高知県から、サーファー、農家、サーフボードビルダーとして活躍をされている田中宗豊氏にもお越しいただき、短編フィルム「植える未来」を上映して、サーフィンや農業を通じた陸と海のつながりや自然の大切さについてお話をいただきたいと考えています。田中宗豊氏は、昨年も奄美大島を訪れており、奄美大島の伝統的な稲作も体験しています。
サーフィンを通じて山と川、そして海の繋がりの重要性に気づいたパタゴニア・サーフィン・アンバサダー田中宗豊。そこから自分のフィールドである海を守り、次世代へ繋ぐための術としてハーブや米作りを見出した。環境へ負荷の少ない昔ながらの農法にやりがいを感じるという田中は、家族と共にそして仲間と共に、先人の知恵と文化を伝える活動に取り組んでいる。そんな田中のライフスタイルや取り組みは、フィールドはフィールドで遊ぶ者で守られるべきであり、その方法は身近に広がっていることに気づかせてくれる。
当日は、午後3時から開場し、キッチンカーによる軽食や飲み物の販売、ヨガなどのワークショップなども行っておりますので、お誘いあわせの上、お越しください。