活動報告
お知らせ
2024.04.02

奄美大島の海の安全を守る「レスキュー講習」が開催されました

2024年3月31日、これからシーズンを迎える奄美大島の海の安全を守るための「レスキュー講習」が奄美サーフィン連盟主催、奄美ウォーターパトロールZENO講師協力のもと、奄美大島龍郷町のビラビーチにて開催されました。NEDIメンバーも講習に参加することで沢山の学びを得てきました。

第1回目の今回、前半の座学ではNEDI代表の碇山勇生が講師として「リスクマネジメント」について日頃から海に入る際には最悪の事態を想定しておくことの大切さを伝え、参加者全員で話し合いました。また、海に入る前に使用する道具の劣化等がないか再確認する重要性や、浮力帯のウエットスーツやレスキューチューブ等セーフティーギアを紹介し、備えることでのリスク回避についても学びました。

海は風向き、潮位、潮流(カレントの発生)で状況が変わるため事前に確認をして入ること、日頃から自身の体力をつけておくこと、そして「最悪の事態を想定し、それに真剣に向き合い備えることが心の余裕に繋がる」というレスキュー側の大切な心構えの確認ができました。

後半の実技では座学での想定を元に奄美ウォーターパトロールZENO代表の武照幸氏より海で意識がある場合、無い場合それぞれのパターンでサーフボードを使用したレスキュー方法、また二人で溺者、負傷者を運搬する方法の訓練をしました。

まずは負傷者がパニックにならないよう声掛けをし、安心してもらうこと。また救出の際は溺者と救助者の間にサーフボードを入れることが大切です。

 今回の講習では、まずは自分の命の安全が最も大切であること、その上で人命救助の際の事前想定、心構え、その判断と知識そして自身の体力の維持向上の必要性を学びました。また、実技の救助体験では想像以上の厳しさや、一度では身につかず、繰り返し反復することの大切さを痛感しました。

これから奄美大島の海は観光客も増加する中、地元のサーファー達が海で声掛けをし合い、コミュニケーションを取ることで事故を事前に防ぐことの大切さも併せて確認すると共にこの貴重な講習をひとりでも多くの人が身につけることで事故防止や万一の際の人命救助に貢献できると感じました。

今後、この講習は年に数回開催予定でNEDIは奄美の海を安全に楽しめるよう海の安全確保のための活動を協賛し応援していきます。